こころのふしぎ　なぜ？どうして？

道徳を学んでほしい

とてもわかりやすい倫理・道徳のキホンに触れるための良書だと思います。

私もかなり倫理的なことを考える団体に在籍していたり、仕事上お付き合いがあったりと知識ばかり増えて知らぬ間に「倫理テング」になってるフシがあったのですが・・・鼻をポッキリ折られました（笑）

こころのふしぎ なぜ?どうして?

小学1年生の子供でもさらっと読めるかもしれません。

うちの娘は漫画を読むような感覚で繰り返し読んでます。

(｡･ω･｡)

それこそ擦り切れるくらい読んで、「ツヅキマダー？」状態です。

このシリーズ、算数、社会、理科、宇宙（！）まで様々な分野で展開されているので驚きです（笑）

• 「どうして人を殺してはいけないの？」
• 「どうして戦争はなくならないの？」
• 「もっとたくさん友達がほしい！」

などなど大人が質問されると「ううっ」と言葉が詰まるような内容もサラッとわかりやすく解説してくれています。

あくまで「こんな考え方もあるよ」と提示していくスタイル。

子供の考えるチカラを壊さない良書です。

大人が子供からの質問対策用に読んでみるのも良いかもしれません。

解っているのと説明するのはテクニックが違いますからね・・・。

子供が置かれた環境

いじめ、少年少女犯罪・・・今、子供を取り巻く環境は大人が思う以上にハードです。

もちろん、過去にもあったことが今も繰り返されているだけ、というものも少なくありません。

個人的には心の教育を疎かにしてきたツケが回ってきているのだろうと思います。

はっきり言って学校を取り巻く大人も目を塞ぎたくなるような人たちが跳梁跋扈しています。

モンスターペアレンツ、教師犯罪、登下校を狙う犯罪などなど・・・。

本音を言えば、大人の再教育をしたい・されたいところですが、これもなかなか・・・。

（やってる人はやってる、やらない人はとことんやらないので・・・）

それはともかく、今の子供、未来の大人の健全な心のために、

新しいカタチの「修身」の復活を切に望みます。

が、すぐには叶わないのもわかります。

だからこその「この本」です。

子供の世界

学校は大人がルールを作った「子供の社会」です。

言うなれば大人という為政者が子供という国民をコントロールしている国のようなものだと考えています。

今、この為政者の抑止力（体罰）が取り上げられています。

これはこれで良いのでしょう。誰しも平和な解決を望みますし、現代の社会にそぐわない形であるのも否めません。

が、子供が暴走したときの代替え策がありません。

これをきっちり整備しなかった結果が今の状況です。

子供の子供による自治ができるくらいまでに

これは夢物語かもしれませんが、子供による子供のための自治っていうのは教育的にも良いのではないかなあと思うんです。

明治時代を切り開いた薩摩藩士を創った「薩摩式教育」ってそういうことですよね。

もっと生徒会に権限を与えてもいいと思うんです。

もちろん、それには司法、倫理を習得した生徒が必要と考えます。

修身の授業復活にはそういった効果も望めるのではないかと・・・。

子供の中にも大人より優れた指導者がいるかもしれません。

色々書きましたが、そんな妄想をさせるくらいすごい本だと思います。

こころのふしぎ なぜ?どうして?